AI9分

生成AI導入で「失敗した会社」と「うまくいった会社」の差はどこにあるか

生成AI導入ブームの裏側

2025年あたりから「うちも生成AIを導入したい」という相談が急増しました。広島だけでなく全国からオンラインで。ありがたい話ですが、正直なところ、導入しても効果が出ていない会社も結構あります。

うちが相談を受けた企業の中で、すでに他社で生成AIを導入済みだけど「全然使われていない」というケースが3割くらい。高いライセンス料を払っているのに、使っているのは一部の若手社員だけ。

失敗した会社に共通すること

「とりあえず全社にChatGPT Enterpriseを入れた」パターン

一番多い失敗がこれ。ツールを入れれば使われると思っている。使われません。スマホ渡しただけでアプリ使いこなせないのと同じです。

よく聞く失敗パターンとして、ChatGPT Enterpriseを全社導入したものの、3ヶ月後にアクティブユーザーが1〜2割しかいないケース。月額数十万円のライセンス料に対してROIが見えず、解約を検討するという相談が実際に来ます。

「何に使うか決めずに導入した」パターン

「AIで何かやりたい」は目的じゃない。「請求書処理の工数を半分にしたい」が目的。目的が曖昧だと、導入しても「すごいけど……で、何に使うの?」で終わる。

うまくいった会社がやっていたこと

1つの業務に絞って、そこだけ徹底的にAI化した

たとえば、不動産業で物件紹介文の作成にだけAIを使い始めるケース。1物件あたり20〜30分かかっていた作業が5分前後になるので、月間で数十時間浮く計算です。

ポイントは「これだけ」に絞ること。全員が日常的にやっている業務だから、全員が使う理由がある。

プロンプトのテンプレートを社内で共有した

同じツールでも、プロンプトの書き方で結果が全然違う。うまくいっている会社は、業務ごとにプロンプトのテンプレートを作って社内Wikiに置いています。

「この仕事にはこのプロンプトを使う」が決まっていれば、ITが苦手な人でも使える。

効果を数字で測定した

「便利になった」は測定できない。「物件紹介文の作成時間が30分→5分」は測定できる。数字があれば、社内の懐疑的な人も納得する。追加投資の稟議も通りやすい。

うちがおすすめする導入ステップ

正直、順番を間違えなければ難しくない。

まず、社内で「一番時間がかかっている定型的な作業」を1つ見つける。次に、その作業にAIを使うPoCを2週間くらいやる。効果が出たら、その業務に関わる全員に展開する。1つの成功体験ができたら、次の業務に広げる。

「全社導入」は最後。最初から全社にやろうとするから失敗する。

ツール選びより大事なこと

ChatGPTがいいかClaudeがいいかCopilotがいいか、みたいな相談もよくもらいますが、ぶっちゃけ大差ないです。どれも十分に賢い。

差がつくのはツールじゃなくて運用。プロンプトの設計、業務フローへの組み込み方、社内の教育体制。ここに時間とお金をかけたほうがいい。

生成AIAI導入ChatGPTClaude企業DX失敗事例
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Written by

Swaaab編集部

広島を拠点に、AI開発・DX支援・Web制作を手がけるSwaaab株式会社の編集チーム。現場で得た知見をもとに、実践的な情報を発信しています。

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