Next.jsのSEO、実案件で試してわかった「効くこと」と「意味なかったこと」
正直に言う。Next.jsだからSEOに強い、は半分嘘
「Next.jsはSEOに強い」とよく言われます。確かにSSRとSSGが使えるので、SPAよりはクローラーに優しい。でも、Next.jsで作っただけでSEOが良くなるかというと、そんなことはない。
うちはNext.jsで10サイト以上作ってきましたが、同じNext.jsでもSEOがうまくいくサイトとそうでないサイトがあります。フレームワークの選択よりも、コンテンツ設計とテクニカルSEOの実装のほうがずっと大事。
実際に効果があった施策
1. generateMetadataを使ったページ単位のメタデータ管理
App RouterのgenerateMetadata、これは本当に便利。ページごとにtitle、descriptionを動的に生成できる。たとえば不動産サイトで物件ページが数百件あるケースでも、全ページにユニークなメタデータを自動生成できる。
こういうサイトでは、物件名の検索でのランクインが数ヶ月で大きく改善する傾向があります。工数はほぼゼロ(自動生成だから)。
2. JSON-LD構造化データの徹底
FAQPage、LocalBusiness、BreadcrumbList、Article……使えるスキーマは全部入れた。これは効果測定が難しいんですが、FAQPageを入れたページはリッチスニペットが表示されるようになり、CTRが平均で20%くらい上がりました。
実装自体はlayout.tsxやpage.tsxにscriptタグでJSON-LDを埋めるだけ。技術的には簡単。面倒なのはデータの整備のほう。
3. 静的生成(SSG)の活用
ブログやサービスページのように内容が頻繁に変わらないページはSSGで静的HTML化。TTFB(最初のバイトまでの時間)が劇的に速くなる。
うちがLighthouseで計測した結果:
- SSRのページ: TTFB 200〜400ms
- SSGのページ: TTFB 20〜50ms
この差はCore Web Vitalsに効きます。Googleの評価基準にTTFBは直接含まれませんが、LCPに影響する。
4. next/imageでの画像最適化
WebP変換、遅延読み込み、サイズ最適化を全自動でやってくれる。自分でimgタグを書くのと比べて、LCPが平均40%改善した。
ただし注意点。外部画像を使う場合はnext.configのimages.remotePatterns設定を忘れがち。これで本番デプロイ時にハマったことが何回かある。
意味なかった、または過大評価だった施策
sitemap.xmlの自動生成
やらないよりはやったほうがいいけど、これでランキングが上がった実感はない。新規サイトのインデックス速度には多少効くかもしれないが、既存サイトでは誤差。
robots.txtの細かいチューニング
これも効果を感じたことがない。デフォルトで問題ないケースがほとんど。
過剰なメタキーワード設定
2026年現在、Googleはmeta keywordsを完全に無視しています。入れても害はないけど、時間をかける価値はゼロ。
結論:フレームワークよりコンテンツ
SEOで一番効果があるのは、結局「検索意図に合った質の高いコンテンツを作る」こと。Next.jsの技術的な最適化は、コンテンツの効果を最大化するための土台です。土台がなくても家は建たないけど、土台だけでは家にならない。
うちの経験上、テクニカルSEOの最適化で得られるのは全体効果の2〜3割。残りの7〜8割はコンテンツの質と量で決まります。
Written by
Swaaab編集部
広島を拠点に、AI開発・DX支援・Web制作を手がけるSwaaab株式会社の編集チーム。現場で得た知見をもとに、実践的な情報を発信しています。